「アヒル!」ってなんのこと?
今日は土曜日だったので、弘樹はマイケルの家に遊びに行きました。マイケルの部屋は屋根裏部屋。はしごをのぼって入ります。のぼりきる寸前に、マイケルが Duck! と叫びました。「ダックって? え? こんなところにアヒル?」と思って下を向きながら上がったら、低い天井に頭をゴツン。マイケルは「だから気をつけろって言ったのに」とあきれ顔です。
気をつけろなんて一度も言ってくれなかったのに、とムッとしてしまった弘樹でした。 実はduckには、「ひょいとかがんで頭を下げて身を守る」という意味があるのです! これはアヒルが水の中に頭を突っ込む動作から来ている表現です。”Duck!”と言われたら、とりあえず、頭を低く下げましょう。
このような、とっさのときのひと言表現はほかにもあります。たとえば、 Timber! これは「上から落ちてきたり、倒れてきたりするものに注意」ということです。timberはもともと「材木」という意味で、は木こりが木を倒すときに、周りの人に注意を促すために「木が倒れるぞー!」という合図としてかける言葉がこのTimber! だったというわけです。
もちろん、今は森の中だけではなく、日常生活でも使います。だからTimber! という声を聞いた場合は、何かが倒れてくる、あるいは何かが落ちてくるのだと察して、すぐに頭の上を見回し、危険なものから逃れなければなりません。
もうひとつよく使う表現があります。 いずれも、ちょっと危ない場面で登場する表現なので、覚えておくといざというときに役立つことがあるかもしれません。
ワンポイント ―
Freeze.とは?−− Freeze! 直訳すると「凍りつけ」ということになりますが、これは、たとえば銀行強盗などが、銃を向けて「動くな。じっとしてろ」と脅すときに使う決まり文句。これは緊迫した場面で出てくることばなので、絶対に覚えておきたいものです。
少し古いものですが、エディー・マーフィーの初期の頃の作品、Beverly Hills Cop『ビバリーヒルズ・コップ』の最初の場面にも、このことばが出てきます。