「便利な人」にならないように・・・
クライアントとの打ち合わせで、次回のミーティングの日程を決めようとしていた弘樹。 「来週の水曜、午後2時ではどうですか?」と提案した後、「あなたの方のご都合はいいですか?」と付け加えようと、 Are you convenient? と言いました。 でもこれは、間違いなのです。
形容詞には、一見「人」を主語にできそうに見えても、そうはできないものがあります。convenientなどがその例。convenientは基本的に「物や時などが(人にとって)都合がいい」という意味なので、主語を「人」にすることができないのです。
Are you convenient? を無理に訳すと「あなたは便利な人ですか?」というとても失礼な意味になってしまいます。 では、どう言えばよかったのでしょう。convenientの場合、主語には「物や時」を置くか、あるいはitを仮主語とした文章にしなければなりません。そして「人にとって」の部分は「for+人」の形で表しす。
そこで、 Is that convenient for you? と言えばよかったのです。もっとも、この言い方は会話としては少しかたい感じがします。もっと自然な言い方には次のようなものがあります。 Will that work for you? (君はそれでいい?)
How’s that for you? (君はどう?)
Can you fit that in? (君はそれに合わせられる?)
Does that fit your schedule? (君のスケジュールには合う?)
ワンポイント ―
「あなたに合わせます」はこれ―― 自分が相手に日時を合わせたいときには、こんなふうに言うことができます。 Anytime it’s convenient for you. いつでも、あなたのご都合のいいときに カジュアルな言い方にするとこんな感じ。 On whatever day suits you. いつでも、君の都合のいいときでいいよ Anytime’s fine with me. こっちはいつでもOKだよ You name the time. いつにするかは君が決めて
By the way...
Above is a picture of a Swiss army knife. This is a type of knife that has a lot of different tools attached to it--not just a knife. So they are considered to be very convenient. If someone has a lot of skills, we might say, "She's like a Swiss army knife."
ちなみに...
上にあるのはスイスアーミーナイフです。このナイフはナイフだけでなく様々な道具が付いていて、とても便利であることで知られています。色々な才能をもっている人のことを『彼女はスイスアーミーナイフのような人だ。』と言います。